事前に予約していた青函フェリーだが、前日の情報では未だ持って不定期運行という。
いずれにしても早めに函館営業所に行き、手続きをする方が早く本土にたどり着けると考え、北海道最後の宿泊地である室蘭を早朝6時にはホテルを出発した。
函館の最後のユーザーとの打ち合わせも10時には終了。
そこから車で10分ほどのところがフェリー乗り場になっているので、11時前には青函フェリー函館営業所で、フェリーの乗船手続きを終えることが出来た。
しかも、予定より2時間早い夕方6時の船だ。
それより早い便は、陸送便が優先になり予約が一杯だったが、少しでも早く青森に着けることが出来れば、ホテルに早くはいることが出来ると思い、ラッキーと思っていた。
しかし、天はなかなか私に後光をさして下さらないらしい。
楽天や、じゃらんなど片っ端からインターネット予約を試みたり、直接電話をしてみたがとにかく満室とあっては、手の打ちようがない。
青森にも健康ランドがあり、ここはどうやら24時間営業であり、仮眠が出来そう。
夜間に青森に降り立ち、一気に我が家・・・とも思ったが、これは無謀というもの。
疲れと、眠気は確実に見通しの悪い夜間走行時には増幅し、悪魔が助手席に座ることは間違いない。
どこかで汗を流す場所を見つけなければと内心穏やかではないが、まぁ何とかなってきたので今回も何とかなるだろう。
振り返れば今回の北海道出張は、台風と雪に追われる事になった。
出張中に台風18号が、2年ぶりに本州に上陸し、一気に東北まで進み北海道の東を通過していった。
幸いだったのは通過だったからいいが、これが北海道も上陸と言うことになったら、もっと悲惨な出張になっていたかもしれない。
また、途中通過した日高地方に雪が降り、通行に支障が出たらしい。
更に、気持ちよくコーナーをカウンターを当てながら颯爽と紅葉の中を駆け抜けた石北峠に至っては翌日未明に相当量の雪が積もり、その様子をテレビニュース画面で見て、思わずノーマルタイヤだよ!!と叫んでしまった。
雨はどうにでもなるし、風はゆっくり走ればふらつくことはない。
しかし、ラリー経験者の私でもノーマルタイヤで雪道の更には峠道を走る腕はない。
そのような事で本当にラッキーだったと思っている。
更には、電話口では相当引きつっていそうな口調の青函フェリー営業所担当者の見通しは暗いと言う言葉が重くのしかかっていて、かなり並ばなければ乗れそうもないと確信していた。
だが、実際は予約変更が可能で、ぎりぎりの時間までフリーになっても大丈夫と言うことが分かった。
早速、スーツを脱ぎ捨てて函館の街に繰り出した。
函館駅近くの朝市の近くのガソリンスタンドに、給油と洗車更にはエンジンオイル(新車第一回目)の交換もお願いし、点検の時間内に朝市で、いかそうめんやどんぶりを平らげ、そこから市電に乗って赤煉瓦倉庫のあるショッピングモールを覗き、函館の街のさわりを体験してきた。
今回これが初めて仕事抜きの、所謂観光というものに浸ることが出来た。
昔、いかそうめんを食べ損ねたことがあるが、今回ようやく念願の本物を食することが出来た。
お店の軒先にある水槽から生きのいいいかを洗面器に乗せ、これからこれを調理しますよと見せてくれた。
そして、そうめんが出来る前に、足と内臓が小鉢で出てきた。
動いている・・・・・口に入れると吸盤で吸い付いてくるし、もぞもぞと動く。
おなかの中でも動いているような気がして、ちょっと残酷だ。
内臓は独特な味の広がりと臭いに負け、ほんの少しだけでやめてしまった。
さて、待ちこがれたいかそうめんがようやくやってきた。
感想を一言。
人が言うほどのものではない。
少し、私の思いこみが強過ぎた感があるようで、こんなものなんだねと言う位だった。
いかそうめんのために言うが、好みによるだろうがおいしい・・・と言う部類なのだろう。
私は、函館でしかも市場で本物を食したいと20数年思ってきた。
そして、ようやく願いが叶ったが、次はたぶん別のものを食することになるだろう。
そうだ、たーたんさんが言う、函館の本場の「塩ラーメン」を必ず食しに出かけてこよう。
函館駅の近くに「函館と言えば塩ラーメン」と大きく看板を挙げている店があった。
食事の後だったから、さすがに外から覗いただけだったが、次は・・・・・。
しかし、室蘭ではたまたま宿泊していたホテルの近くにあった焼き鳥店が雑誌にも載ったほどの評判の店だったり、たーたんさんに教えてもらったステーキ店など、考えてみれば贅沢な出張とも言えたかもしれない。
なお、付け加えると、札幌市内に牛丼の吉野家があった。
期待を持って入ってみたが、どうやら全国一律の味のようだ。
関東も関西も北海道も全く同じ味と同じ肉質。
どんベイのような期待はしないことだと改めて認識した次第。
さ、後3時間ほど、フェリーの旅は続く。
あとは、家内が待つ我が家まで、最後の気を引き締める作業が待っている。
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