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2009/03/30

アクティヴ

私が開発した新しい製品の販売を明後日に控え、前宣伝した代理店から早速オーダーが入った。
準備段階のため、材料は既に用意してあったからいいが、あわててラインに乗せて制作伝票を発行した。
この不景気を打開する起爆剤となる、新しいコンセプトの製品第一号を出荷した。

このタイプの製品は、その使用用途に合わせ素材を微妙に変えたり、法令に抵触するが様々な理由をその書面に添付し、特記として認めてもらうなど場合によっては非常にやっかいな部分に使われてきた。
昔と違い、設計事務所は狭い設備の空間に多くの要求を詰め込むため、建設側は様々なアイディアを駆使し、一種類の機器に二兎も三兎も追うよう改良する傾向にあり、それぞれの対応が難しケースが出てくるのが現状だ。

そのような状況であっても視点を変えれば多くの場面をカバーできる製品の開発が出来るものというお手本みたいな製品が完成したのは既に一年ほど前のことだった。
様々なケースと言うことは、それ相応に裏付け作業も長期にわたり、現在続行している耐久性試験もある。
更に、使う用途に合わせた二次的加工もそれらの製造プロセスに合致する副素材の開発も並行作業だったが、それらも開発が終了し、ようやく積算作業に入るまでになった。

カタログのデザインは私がイラストレーターで作った。
デザイナーが、直す必要が無いのではと言うおべっかは聞かない。
プロならば、プロの意地で私のデザインよりもいいものを作ってほしいと、口に衣を着せずダイレクトに伝えた。
私は真剣だ。

一部分の器具は特許の申請を依頼している。
正確には申請前なので、社内の誰もこの部分の詳細は知らないし、書面さえ社内には残していない。
いつもの私のやり方である。
報告は、真綿でくるんだ状態の情報を業務報告書の片隅にさりげなく記載する。
しかし、会長から電話があった。

「どのようなものなのか知りたいのだが」・・・「言えません、今は」

これで口答報告は終わりである。
特許庁に書面が渡り受理されたら正式に報告をあげよう。

今までとは販売方法、製造方法、管理方法が全く異なる新製品だ。
私は確信している。
このような景気でも私の会社は勝ち残る。

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