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2010/08/03

59階の夜景

工業会の寄り合いが、池袋サンシャイン60の59階にある料亭で行われた。

窓から、新宿副都心の高層ビル群が見え、遠く横浜ランドマークも視界に入る。
建設中のスカイツリーは方角が違うので見えないが、東京タワーは辛うじて窓の端にぎりぎりその姿を現している。

宴会が始まったときは、空はまだ青かった。
都心のビル群がなぜか東京大空襲の後に焼け残った原っぱか、阪神淡路大震災の神戸のような色合いと印象で、あまり見栄えのよいものではなかったが、日が沈むと同時に一カ所また一カ所とネオンが増え、いつの間にか香港にも負けない夜景と化していた。

その頃は宴会も終わりに近く、中にはコンパニオンと写真を撮りあう方もいて、盛り上がりがピークになろうとしていた。

私は、建設業界に席を置き、30数年が過ぎた。
まだ駆け出しだったころ、このサンシャイン60の新築工事に携わった。
その頃は、新宿には高層ビルはなく、浜松町の霞ヶ関ビルが日本一の座に君臨している頃だった。

当時の建設現場の安全基準は今とは比べものにならないほど甘く、その結果、この現場では転落事故が多かった。
高層建築の経験が少ない当時の問題点だったが、その後安全ネットや防護壁等の基準が策定され厳しく管理されるようになった。

まだ、鉄骨に簡便な壁とネット、5階位の間隔で設置された転落防止の安全ネット。
ヘルメットなどかぶらなくても、サンダル履きでも、建設部品の搬入ができた時代。

防護ネットから下を覗く。
50階からほぼ吹き抜けの状態で、相当強い風に飛ばされそうになりながらのぞき見る行為は、ディズニーランドの「ビッグサンダーマウンテン」とは比べものにならないくらいの恐怖があった。

今は、どのような現場も担当の許可がない限り現場のゲートをくぐることはできないし、もちろん、安全通路以外の場所に行く場合は、入場者教育を受け、安全防具フル装備となる。

池袋サンシャイン60。
このビルに入るのは10年以上ぶりだが、久しぶりにフト懐かしく感じた次第。

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